活動報告|2022年8月26日 「学校教育×演劇」を探究するYouTubeミーティング 第1回 を開催しました。
|[活動報告・レポート]2022年8月26日(金)に、
「学校教育×演劇」を探究するYouTubeミーティング
第1回「高校の探究×演劇の授業について、教えてください!」
を開催しました。
初回のイベントでしたが、98名の方から視聴のお申し込みをいただきました。ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

私たちフリンジシアターアソシエーションは、これまでにも、
学校の先生、ファシリテーター、アーティスト、研究者の皆さんなど
数多くの皆さんと関わりながら、「演劇で学ぼう」プログラムを提供してきました。
この企画ではより多くの方々と横断的につながりながら、
「学校教育と演劇」について深めることを目指しており、今後も定期的に開催を予定しています。
さて、第一回のイベントでは、
- 川島裕子先生(大阪成蹊大学 准教授)
- 萩原一哉先生(大阪府立長尾高校 教諭)
のお二人に、ゲストとしてご出演いただきました!
イベントのなかでは、
- 萩原先生が「演劇」を授業に取り入れようと思ったきっかけ
- 萩原先生が淀川工科高校で実践されていた、演劇を用いた「国語」の取組
- 大阪府における演劇教育の歴史
- 長尾高校でこれから取り組んでいきたい「探究×演劇」のこと
- これからの課題として感じていること
など、主に萩原先生の取り組まれてきた活動についてお話ししました。
(川島先生の「教師教育」の取組については、残念ながら時間が足りずあまり触れられません。
次回以降、深掘りできればと考えております)
イベントでは90分間に渡ってさまざまな話題に触れたのですが、
「ドラマ教育の学びって?」のご質問に関するトークを少しだけご紹介します。
生徒にとって、覚えないといけない知識(学び)と、彼らが生きている人生には、
ものすごく乖離があって、「自分の身体の言葉」として発話できないような姿を感じる。
そこを問いかけて、学びと自分の人生を近づけていく、
自分にとっての意味をつくっていく場として、演劇がたぶん有効だと思う。
演劇教育には、場によって目的は色々とあるだろうけれど、
「決まっていないこと」は共通しているように思う。
先生・講師から生徒に「何か」を渡すのではなくて、「この場で、いまからみんなでつくる」。
わからないことにチャレンジすることを通して、何か養われていくものがあるんじゃないか。
「適当なことを言ってみてもいい」という経験と、
そこから何か引っ掛かりがあって、広がっていくかもしれない経験。
「Yes and で受け止める」ことは、練習を重ねないとできない。
演劇と探究の活動を通して、そういう技術・身体が身についていくように思う。
他にも、「演じてみる」ことの可能性を感じるさまざまな話題があり、「90分では足りない!」と感じるほどでした。
川島先生、萩原先生、お忙しいなかお越しいただき、ありがとうございました。
今後の『「学校教育×演劇」を探究するYouTubeミーティング』も、より多くの方々と横断的につながりながら、
「学校教育と演劇」に関するさまざまな知見、経験、悩みを共有し、
みなさんと共に考えていける対話の場をつくりたいと考えております。
早速、次回のイベントは、11月22日(火)19:00-20:30 に開催予定です!
引き続き、川島裕子先生(大阪成蹊大学 准教授)にご登壇いただくとともに、
次回は、池田径先生(大阪府教育センター附属高等学校)にゲストとしてお越しいただき、
センター附属高校で10年以上取り組まれている「探究ナビ」の授業についてご紹介いただきます。
イベント詳細は下記からご確認いただけます。
「学校教育×演劇」を探究するYouTubeミーティング
第2回「高校の探究×演劇の授業について、教えてください!」
今後ともよろしくお願いいたします。

